☆育児担当制(0.1.2歳児)
1日の大半を保育園で過ごす子どもたちにとって、保育園という環境が安心して過ごすことのできる環境であるということは本当に大切なことです。食事、着替え、排せつなどの発達は個人差の出やすいものです。
保育士は自分の担当した子どもたちについて、発達段階を把握し、どこにどんな援助や指導をすればいいのか考えて保育します。年齢に縛られず、子どもが自分でできるようになると信じ、一人ひとりに必要な手助けを見極めながら、その子の発達をあたたかく待ちます。子どもにとって、自分が安心できる場所にするには、母親に似た存在が不可欠です。育児担当制は、子どもの立場にたったものです。赤ちゃんにとって、おうちで世話をしてくれる人は大抵ひとり、その人のおむつの替え方、寝かせ方・食べさせ方に、一定のルールがあるはずです。けれども保育者が3人いればそれぞれ微妙に違います。1人の人に世話されることによって、赤ちゃんは安心でき、情緒が安定します。また、特定のおとなへの愛着関係、信頼関係が芽生え、世界に対する信頼感、生きる自信につながっていくと言われています。本来、それは母子関係において大切だといわれることですが、保育園にいる時間が、家庭で起きている時間より長くなることもある子どもにとっては、保育者の存在はお母さんに近いものだといえます。特定の大人との愛着関係が形成されると、それを土台にして他の人も受けいれるようになります。この担当制を行うためには、時間の流れと保育者の動きがきちんと決まっていて、しかも臨機応変に対応しなければ成り立ちません。また、担当者が決まっていることによって赤ちゃんの微妙な食欲の変化や、体調の変化、成長ぶりなどを見逃すことがありません。担当者が休んだ時も育児(生活面の世話)以外の遊びの場面ではクラス全体の子どもと関わっていますので
特に不安がることはありません。